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デジタルへの配信業務 デジタルメディア室・本田嵩大記者

2025/10/15 13:35

研修先の読売新聞でデジタルメディアの配信業務を任された本田記者=東京都

 広く、速く、遠くまで

 「いい見出し、取れたじゃん!」

 「でしょ!」

 南相馬市で昨年11月に開かれた職業体験イベント「アウトオブキッザニアin南相馬」。新聞記者体験に参加した親子の会話を耳にして、記事に見出しを付ける普段の仕事が笑顔につながったのだと実感した。子どもたちが取材から一枚の新聞に仕上げるまでのサポート業務を終え、充実感がみなぎった。

 取材をして、原稿を書き、整理して見出しを付ける。見出しの付け方のニュアンスは異なるが、一連の過程はデジタルも紙面の編集も同じだ。

 日頃は新聞に掲載された記事のデジタル配信や、紙面に載る前の重要ニュースをインターネットで速報する業務を担当している。デジタルの一番の強みはデータを収集・分析し、反映させられること。グーグルの分析ツールを活用し、読まれている記事をサイトの上の方に配置したり、より検索されるワードを見出しに入れたり工夫する。

 研修のため、読売新聞メディア局に出向していた時は「他社の人気コンテンツの正体を探る」という使命を与えられ、URLの階層を基に分析をした。データを分析し、どうすれば見てもらえるかを考える。それは取材した人の文章を「より広く、速く、遠くまで」伝えるためだ。

 東日本大震災の情報もネット上に保管してある「アーカイブ」を使えば、簡単にアクセスできる。デジタルの強みを生かし、生成人工知能(AI)を含む課題にも対応しながら、より多くの笑顔をつくるため挑戦を続けたい。

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