バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは8日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナでNEC川崎に2―3で敗れた。通算成績は4勝5敗で、順位は14チーム中暫定9位。
デンソーは次戦の9日も同会場でNEC川崎と対戦する。午後1時5分開始予定。

【評】デンソーがフルセットの末、惜敗した。第1セットから1点を取り合うシーソーゲームが続いた。1―2となった第4セット、ロザマリアやサブリーナのアタックで最大5点差を追いつくと、最後は蓑輪の連続サービスエースでフルセットゲームに持ち込んだ。第5セットも一進一退の攻防となったが、ミスが響き競り負けた。
首位相手、互角の展開
9戦目にして未だ無敗の首位を相手に、フルセットまで持ち込む互角の試合を繰り広げたデンソー。ミドルブロッカー(MB)蓑輪幸は「負けてしまったが、決して悪い試合ではなかった」と前を向いた。
高い攻撃力を誇る相手に守備で対抗した。「サーブで攻めてブロックすることを意識して試合に臨んだ」という辻健志監督の作戦が、セットを重ねるごとに機能。MBの蓑輪や麻野七奈未らのサーブで相手を崩すと、素早い攻撃への切り替えで得点を奪った。
中でも蓑輪は第4セットで力を発揮。24―24のジュースから2連続でサービスエースを決めて試合を2―2の振り出しにした。コートの手前に落として相手の攻撃の芽を摘むショートサーブに加え、相手の陣形の隙を突くスピードサーブも効き、この日はサーブで4得点。「高さを生かした良いサーブを打つことができた」と振り返った。
しかし、第5セットではミスなども響き、あと一歩のところで勝利に届かなかった。指揮官は「収穫があった一方で、勝負所でのアタックやブロックの精度がまだ足りていない。しっかり決めきる力が必要」と課題を口にした。
