仕事中、携帯電話が鳴った。「警視庁の者です」。聞き覚えのない男の声だ。「詐欺事件であなた名義の銀行口座が使われている」。詐欺電話だなと、ぴんときたが、話を聞いてみた ▼丁寧で落ち着きのある口調だ。こちらの名前と住所も把握していた。余裕をもって聞いていたつもりが、「状況によって逮捕もある」との言葉に心拍数は跳ね上がった。男は矢継ぎ早に質問を重ねる。「財布を落としてないか」「怪しいメールは」...
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