会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに現金約2668万円が盗まれた事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われた東京都豊島区、会社役員の男(25)、宮城県名取市、無職の男(22)両被告の初公判は26日、地裁会津若松支部(佐藤久貴裁判官)で開かれた。起訴内容について会社役員は認めた一方、22歳の男は「運転手役を(会社役員の男らに)紹介しただけ」と一部を否認した。
検察側は冒頭陳述で、会社役員が会津美里町字文珠西甲、元パチンコ店従業員で無職の男(23)=窃盗などの罪で公判中=と狂言強盗を計画したと指摘。会社役員が指示して協力者を集め、現金を都内の自身が経営する会社事務所に運ばせたとした。
22歳の男については、運転手役を勧誘したと指摘。運転手役の報酬分30万円を含む100万円を事件後に受け取り、全額をボートレースの掛け金に使ったとした。
検察側は会社役員について、12月上旬に追起訴する方針を示した。
次回公判は22歳の男が12月25日午後1時半から、会社役員が来年1月14日午前11時から。
