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気候変動、日本が島しょ国支援 中国念頭に威圧反対、島サミット

07/18 19:33

 太平洋・島サミット閉幕後の共同記者発表を終え、共同議長を務めたクック諸島のブラウン首相(左)と握手する岸田首相=18日午後、東京都内のホテル

 日本と太平洋の島しょ国・地域による「第10回太平洋・島サミット」は18日、首脳宣言と共同行動計画を発表し閉幕した。島しょ国が「存続に関わる唯一最大の脅威」とする気候変動問題に関し、日本の支援強化を確認。覇権主義的行動を強める中国を念頭に、首脳宣言に「武力や威圧による一方的な現状変更の試みへの反対」や、国際法に沿ったルールに基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を明記した。

 日本としては中国が影響力を拡大している現状を意識し、島しょ国との協力関係を再確認した形だ。岸田文雄首相は閉幕後の共同記者発表で「地域の平和と繁栄に向けた協働を確認した」と明言。共同議長を務めたクック諸島のブラウン首相も「パートナーシップを強化できた」と応じた。

 首脳宣言では、中国の海洋進出を踏まえ、航行や上空飛行の自由の重要性を強調。威嚇や武力行使に訴えず、紛争を平和的に解決することが重要だと指摘した。

 原発の処理水海洋放出に関し「科学的根拠に基づくことの重要性で一致した」と記載。日本は透明性のある説明を続けるとした。

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