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高齢者「溝や隙間」に注意 身近な危険、火の扱いも

09/14 06:30

 高齢者の事故に注意喚起するポスター(製品評価技術基盤機構のウェブサイトより)

 9月16日は敬老の日。製品評価技術基盤機構(NITE)は、身の回りで高齢者の事故が発生しやすい事例を説明し、注意喚起している。キーワードは「溝や隙間」。道路や住宅といった身近な場所にあり、対策が必要だ。また、火の取り扱いも重大な被害につながる恐れがあるとして、適切な管理を求めている。

 NITEによると、「溝」が原因の事例では、福井県の80代女性が2019年9月、電動車いすで側溝に転落して死亡。和歌山県で18年6月、電動車いすの70代男性が踏切内で列車にはねられ死亡した事案では、タイヤが砂利部に脱輪したと推定されている。

 「隙間」では22年6月に静岡県の80代女性が介護ベッドの手すりとマットレスの間に首が挟まった状態で発見され、死亡した。ポータブルトイレの背もたれと肘かけの間に腕が挟まり、骨折した事例もあった。

 NITEは「車いすではふたのない側溝や踏切を避け、やむを得ず通行する場合は端を通らないようにする」「介護ベッドなどに危険な隙間がないか本人と周りの人が一緒に確認することが大切だ」としている。

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