12日に告示された自民党総裁選を巡り、本県関係の国会議員8人のうち、現時点で7人が支持する候補を決めた。
各議員の支持動向は【表】の通り。根本匠元厚生労働相(衆院福島2区)と星北斗参院議員(福島選挙区)は林芳正官房長官を支持する。林氏が所属した岸田派で事務総長を務めた根本氏は「経済対策や安全保障政策の強化が求められる中、実現力と安定感がある」と評価した。星氏は林氏の推薦人に名を連ね「経済対策の重要性を強く認識している。閣僚を務め経験も豊かだ」とした。
吉野正芳元復興相(衆院福島5区)と森雅子元法相(参院福島選挙区)は上川陽子外相を応援する。上川氏と当選同期の吉野氏は「親しい関係に加え、震災直後から被災地支援を続けている。首相になれば復興にさらに注力されると期待する」と述べた。森氏は推薦人となり「(自身が)法相時代に力を入れた冤罪(えんざい)や性犯罪を防ぐ仕組み作りを後任の法相として引き継ぎ、成果を出した。決断力と実行力がある」と強調した。
県連会長の亀岡偉民衆院議員(比例東北)は加藤勝信元官房長官の推薦人で「震災後の子育て支援や(2022年3月の)地震で被害を受けた県内企業の再建に尽力した」と述べた。
上杉謙太郎衆院議員(比例東北)は小泉進次郎元環境相を支持し「震災直後から被災地の復興に取り組んできた。福島の復興を加速させると期待している」と述べた。
菅家一郎衆院議員(比例東北)は石破茂元幹事長を推す。理由について「安全保障や地方創生などの分野で実績があり、日本の発展に寄与する人材だ」と説明した。
佐藤正久参院議員(比例、福島市出身)は「まだ決めていない」とした。