大谷、三冠王視界に捉える4安打 打率トップのアラエスに5厘差

09/28 15:55

 ロッキーズ戦の8回、二塁打を放ちポーズをとるドジャース・大谷=デンバー(共同)

 ドジャースの大谷は27日のロッキーズ戦で4安打。打率を3割9厘まで上げ、三冠王を視界に捉えた。ナ・リーグの打率1位、アラエス(パドレス)とは5厘差。本塁打と打点はタイトル獲得がほぼ確実で、メジャーではタイガースのカブレラ以来12年ぶりの三冠総なめへ、期待が膨らむ。

 安打を量産していてもスイングの豪快さは変わらない。6―2の六回無死二、三塁。高めに浮いたチェンジアップをたたいた。本塁打を確信したように下を向きながら走り出し、打球は右翼席へ。特大の54号3ランに客席は興奮の渦に包まれ、敵地にもかかわらず「MVP」コールがわき起こった。

 適時打を放った二回には、鋭いスライディングで二盗に成功。57盗塁目で2001年のイチロー(マリナーズ)を抜いて日本人選手のシーズン最多盗塁記録を樹立した。

 ここ8試合で3安打以上が5度、そのうち4安打以上も3度あり、18日に2割8分7厘だった打率を一気に上昇させた。今季の安打数を194とし、残り2試合に向かう。

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