女子サッカーなでしこリーグ2部「ディオッサ出雲FC」に所属していたブラジル人選手2人が日本人監督からセクハラを受けたと訴えている問題で、チームは14日、島根県出雲市で記者会見し、日本サッカー協会(JFA)が監督に懲罰を科さない決定をしたと明らかにした。一方、元選手側は決定に不服があるとして提訴する方針を示した。
ブラジル人選手2人は、試合や練習でミスをした際に監督やコーチからポルトガル語で「性器」などを意味する言葉を投げかけられたなどとし、昨年11月に関係者の処分を訴えていた。
選手の代理人弁護士が公表したJFAの決定書によると、問題を調査した日本女子サッカーリーグは、当事者や関係者の証言から性的発言があったと認定し、懲罰に相当し得るとJFAに報告。ただJFAは、リーグの事実認定は録音や映像などの客観的な証拠に基づくものではなく、選手2人に向けられた言葉と認定するには足りないと判断した。
チームはハラスメント行為がなかったとしているが、監督に不適切な発言があったとして厳重注意をしたという。