連合は15日、春闘の第三者評価を行う有識者委員会を設置すると発表した。連合によると、春闘に関する有識者委は初めて。報告書をまとめ、2026年の闘争方針に反映させる。連合の芳野友子会長は同日の定例記者会見で「賃上げが進む新たなステージを定着させる目標のため、客観的な評価が有効ではないか」と述べた。
今春闘は平均賃上げ率5%台で推移し、昨年に続く高水準。一方、物価上昇に賃上げが追い付かないのが現状だ。
連合は生活の向上を実感できる持続的な賃上げの実現に向け、幅広く意見を取り入れる必要があると判断。近年の春闘についての第三者評価と課題の提起が目的だ。有識者委は労働分野の専門家らで構成。