長崎市は16日、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館に納められている原爆死没者19万8890人分の名簿203冊について、館内で外気にさらし湿気を除く「風通し」をした。8月9日の「原爆の日」に開く平和祈念式典に先立ち、名簿の傷みの有無などを確認するため、例年梅雨入り前に実施している。
昨年7月までの1年間に死亡が確認された3208人を新たに加え、重複が判明した22人を削除したため、昨年の風通しから3冊増えた。
市職員10人が白の手袋を着用して参加。原爆がさく裂した午前11時2分に黙とうした後、静かな空間で1ページずつめくって中身を確認した。