脱毛ミュゼの破産申し立て　元従業員、賃金未払い訴え

　大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の元従業員ら１０人が１６日、多額の債務が存在し、賃金の支払いができない状態にあるなどとして、運営会社「ＭＰＨ」（東京都）の破産手続きの開始を東京地裁に申し立てた。今後、地裁が開始の是非を判断する。

　代理人弁護士によると、従業員らには今年に入り賃金が一切支払われていないという。破産手続きによって、会社の資産が外部流出するのを防ぎ、第三者の管財人を交えた債務整理が必要だと訴えている。

　東京都内で記者会見した元従業員の女性は「２千人以上の従業員が窮地に立たされている。一日も早く解決に至ることを願う」と述べた。

　ＭＰＨは取材に「破産手続きの申し立てが事実であれば、真摯に受け止める。引き続き事業再生に向けてまい進する」とコメントした。