岩手県大船渡市で2月に発生した大規模山林火災で、自宅が被災した住民向けの建設型仮設住宅が一部完成し、17日に蛸ノ浦地区の7戸分で入居が始まった。綾里地区の26戸分は22日に完成見込み。避難所生活が長引いた被災者は「ほっとした」と安堵していた。
仮設住宅は木造で2Kと3Kの2タイプ。いずれも原則2年を上限に居住できる。17日は雨がぱらつく午前8時半ごろから、入居者らが鍵を開けて布団や家財道具を次々と運び込んだ。
息子の家族と暮らしていた自宅が全焼した袖野里子さん(70)も入居する。全員で同居するのは難しいため単身で入るという。「避難所よりのびのび過ごせそう」と話した。