【バンフ共同】政府は20日、赤沢亮正経済再生担当相が23日から訪米し、現地時間23日に3回目の日米関税交渉を開く方向で調整に入った。ベセント米財務長官は欠席する見通しで、米通商代表部(USTR)のグリア代表らが交渉相手になるとみられる。交渉が複数回にわたる可能性もある。
赤沢氏は20日の閣議後記者会見で「米国時間の19日から対面で事務レベル協議を行っている」と説明。外務省や経済産業省の幹部らが対応しているという。閣僚による交渉で、合意への道筋を付けられるかどうかが焦点となる。
カナダのバンフで20日に始まる先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の期間中には、加藤勝信財務相とベセント氏が為替をテーマに会談する予定で、日米両国は並行して協議を進める。
G7の会合には、既に米国との貿易協議で合意した英国のほか、ドイツ、フランスなど欧州連合(EU)諸国も出席する予定。米政府関係者は「G7各国との協議はすでに非常に大きく進展している」と強調した。