名古屋出入国在留管理局の施設で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の収容中の様子を記録した映像を開示しないとした決定の取り消しを国に求め、遺族が20日、東京地裁に提訴した。東京都内で記者会見した妹ポールニマさん(30)は「映像は姉のもので、政府のものではない。姉がどのように追い込まれていったか経緯を知りたい」と訴えた。
同席した代理人の指宿昭一弁護士は「当たり前の主張が入管には通らないことがおかしい」と強調し、速やかな開示命令を求めた。
映像には衰弱したウィシュマさんがベッドから落下する姿などが記録されていた。