秋田市で風力発電の風車の羽根が落下した事故で、風車の保守管理を担う「日立パワーソリューションズ」(茨城県日立市)は20日、折れた羽根の撤去作業を始めた。茨城県内の施設に運び、設置会社の「さくら風力」(東京)と共に詳しく調べる。
作業員がクレーンで風車に上り、状態を確認した。折れた羽根の撤去後は、残り2枚の羽根も取り外す。さくら風力は事故調査委員会を立ち上げており、原因究明に向けた調査を本格化させる。
事故は2日午前に発生。落下した羽根付近で秋田市の無職宍戸敬さん(81)が意識不明の状態で見つかり、その後死亡が確認された。秋田県警は落下した羽根が接触した可能性があるとみて関連を調べている。