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採尿手続きに違法、一部無罪 京都地裁、検査前に警官が蹴る

2025/05/21 16:01

 京都地裁は21日までに、覚醒剤取締法違反(使用)罪に問われた男性被告(55)に一部無罪を言い渡した。尿検査の鑑定書について、警察官が検査前に被告の太ももを蹴ったため「採尿手続きには重大な違法がある」として証拠能力を認めなかった。検察側は懲役5年を求刑しており、地裁は別の日の所持や使用の罪で懲役3年とした。20日付。

 判決によると、被告は2022年6月15日、自宅で京都府警の警察官の家宅捜索を受けた。抵抗をやめた後、左太ももを蹴られ、その後、病院で尿検査を受けた。安福幸江裁判官は判決理由で、蹴った行為について「靴を履いていた最中で、令状執行に必要とは到底認められない」とした。

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