長野県須坂市の長野電鉄日野駅付近で走行中の列車に小屋が衝突し乗客3人が死傷した事故で、この列車は悪天候のため同駅の二つ前の北須坂駅で一時運転を見合わせ、約4分後再開したことが23日、同社への取材で分かった。県警は、運行が適切だったかを含め当時の状況を調べる。
現場周辺では当時、秒速約30mと推定される突風が発生していた。
長野電鉄によると、21日午後5時40分ごろ、列車の運転士から指令室に悪天候との連絡が入り、北須坂駅での停車を指示。天候回復を待ち約4分後に運転を再開した。現場から約2キロ離れた同社の風速計は、運転見合わせ基準の風速25mに達していなかったという。