沖縄県は26日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者らの名前を記した平和祈念公園(糸満市)の石碑「平和の礎」に、追加で342人の名前を刻んだ刻銘板を取り付けた。米軍の攻撃で1945年4月に沈没した戦艦大和の乗組員が多く含まれている。平和の礎には、95年6月の設置から30年となる今年までに、計24万2567人の名前が刻まれた。
午前中に始まった作業では、新緑を反射する新しい板がゆっくりとロープで持ち上げられ、慎重に取り付けられた。平和の礎には例年、沖縄戦の組織的戦闘が終結した「慰霊の日」の6月23日に多くの遺族が訪れる。
県の担当者は「刻銘が生きた証しにもつながる」と語った。