東京電力福島第1原発事故で福島県から神奈川県に避難した住人ら5世帯17人が国と東電に計約1億6千万円の損害賠償を求めた横浜地裁の訴訟は26日、東電が賠償金を支払って謝罪することなどを条件に原告全員と和解した。記者会見した原告側弁護団によると、全国の同種集団訴訟で5例目。
弁護団によると、和解による賠償金額や算出方法は非公表だが、一定の評価ができる額だとしている。国とは訴訟を継続する。
原告側は、東電が津波と地震による事故を想定できたのに対策を取らず、国は東電への規制を怠ったと主張。避難生活を余儀なくされ、精神的苦痛があったとし慰謝料などを求めていた。