松田邦紀前駐ウクライナ大使が26日、福井市内で講演し、ロシアによる侵攻を巡り、北朝鮮が派兵しロシアとの関係を深めていると指摘した上で「今日のウクライナは、明日の東アジアだ」と日本への脅威を強調した。「対岸の火事ではない」とし、警戒感を高めるべきだと訴えた。
松田氏は福井市出身。講演会は「日本を取り巻く安全保障環境について」をテーマに福井県警が主催し、県内のインフラ事業者などが出席した。
松田氏は、学校や教会へのロシア軍の攻撃に関して現状を報告。ロシアによる一般市民の連行なども例に挙げ「人ごとと思わないでほしい。同じ人間に対して起こることだ」と話した。