【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は26日、NATO加盟国が来月予定される首脳会議で、防衛支出を国内総生産(GDP)比5%に引き上げることに合意するとの見通しを示した。米オハイオ州デートンで開かれた加盟国の議員の協議機関「NATO議会会議」で述べた。
NATOへの関与に消極的な姿勢を示すトランプ米大統領は米国の負担軽減のため加盟国に防衛費のGDP比5%への引き上げを迫っており、その要求に歩み寄る狙い。だが現実的ではないとの見方は強く、インフラ整備などの関連費も含めた防衛支出を5%とすることで合意を探っている。