政府の孤独・孤立対策推進本部は27日、社会的な孤独や孤立に悩む人への支援や対策をまとめた「重点計画」を改定した。子どもの自殺が増えているとして対策を強化したのが特徴。家庭や学校以外の居場所をつくり、地域で見守る環境を整備する。
計画は、2024年の小中高生の自殺者数が過去最多の529人となり、特に女子中高生の自殺が前年より増えているとして「重く受け止める必要がある」と強調。子どもや若者の孤独や孤立を防ぐため、自治体やNPO法人が運営する「フリースペース」や児童館、子ども食堂など多様な居場所を確保する。悩みを地域で受け止めて伴走する支援体制も構築する。