JR北海道で昨年秋から安全管理上の問題が相次ぎ、国に改善方針を示した後もトラブルが続いているとして、国土交通省北海道運輸局は27日、国交省鉄道局と合同で、同社の安全対策が適切かどうかの確認や指導を継続して行う「強化型保安監査体制」を初めて適用し、立ち入り監査を実施した。
午前10時ごろ、札幌市のJR北海道本社に国交省の腕章を着けたスーツ姿の監査員6人が入った。最初の監査は30日まで4日間で、支社も対象。
運輸局などは同社が4月に改善に向けた取り組み方針報告後も、乗客が負傷した事案を重くみて監査体制の強化を決めた。今後2年程度にわたり、四半期に1回をめどに監査を行う。