熊本市は28日、親が自身で育てられない子を匿名でも受け入れる同市の慈恵病院が設置する「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)に、2024年度は14人の預け入れがあったと公表した。07年の運用開始以来、累計は193人。預けた理由を複数回答で聞き取ったところ、生活の困窮や未婚、パートナーとの問題などを挙げる例が多かった。
市によると、24年度の14人はいずれも生後7日未満の新生児。出産場所は自宅が9件、車中が2件で、医療機関で生まれたとみられる例はなかった。母親の婚姻状況は未婚が11人と最多だった。