【ワシントン共同】バイデン前米大統領(82)は30日、前立腺がん公表後、初めて公の場に姿を見せ、がんを「克服できる」と訴えた。東部デラウェア州で演説後「どの臓器にも転移しておらず、骨は強く、浸潤していない。体調は良好だ」と説明し、飲み薬の服用を始めたと明らかにした。
バイデン氏を巡っては、大統領在任中から健康不安があったのに、側近らが隠していたとの批判が出ている。バイデン氏は記者団に「私の実績は、どの大統領と比べても劣らない」と主張した。
米国第一を掲げ、世界秩序を揺るがすトランプ大統領を念頭に「世界の歴史においても困難な局面。歴史の転換点に立っている」と指摘した。