【テヘラン共同】イランのアラグチ外相は5月31日、同国の核問題を巡り、トランプ米政権からの合意に向けた提案を「受け取った」とX(旧ツイッター)で明らかにした。内容は不明。米イラン両政府の高官協議を仲介するオマーンのバドル外相が同日、イランを訪れ、提案を伝達した。アラグチ氏は「イランの国益に沿った形で適切に返答する」と訴えた。
米メディアによると、ホワイトハウスのレビット報道官は31日、ウィットコフ中東担当特使がイラン政府に「詳細で受け入れ可能な提案を伝達した」と表明。受け入れることが「イランの最善の利益になる」と訴えた。
米イラン両政府は4月中旬以降、核問題を巡る高官協議を5回実施。いずれもアラグチ、ウィットコフ両氏が参加した。外交筋によると、米国がウラン濃縮活動の完全停止を正式に要求したのに対し、平和利用目的の核開発能力の維持を訴えるイランは猛反発。双方が協議を続けると主張しているが、次回の日程は決まっていない。
イスラエルは、イラン核施設攻撃をトランプ大統領に提案したと報じられている。