「海ゆかば」歌唱取りやめ　宝塚宙組公演、批判受け

　宝塚歌劇団（兵庫県宝塚市）は２４日、宝塚大劇場の宙組公演「ＢＡＹＳＩＤＥ　ＳＴＡＲ」で、「海ゆかば」の歌唱を取りやめると発表した。太平洋戦争中に戦意高揚のために歌われたことなどから、批判的な意見が上がっていた。１１月２２日からの東京宝塚劇場の公演では楽曲を差し替える。

　「ＢＡＹＳＩＤＥ　ＳＴＡＲ」は世界各地の港町を舞台にしたショーで、神戸をイメージした場面で「海ゆかば」が歌われた。戦時下で「第二の国歌」として扱われ、交流サイト（ＳＮＳ）上で批判が出ていた。

　歌劇団は「さまざまな意見を頂戴していることを受け、熟考を重ねた結果」と説明している。