【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)の元議長ら18人は25日、トランプ大統領によるクックFRB理事の解任申し立てを退けるよう求める意見書を連邦最高裁に出した。歴代FRB議長であるグリーンスパン氏、バーナンキ氏、イエレン氏のほか、共和党のブッシュ(子)政権時の財務長官らも名を連ねた。
意見書では、数十年にわたる研究により、中央銀行の独立性が高まることで、物価の安定と雇用の最大化というFRBの目標達成に資するとの共通認識があると強調。クック氏の解任を認めれば、FRBを政治的影響にさらすとともに、FRBの独立性に対する国民の信頼を損ない、米国の金融政策の有効性を危うくするとした。