自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農相は26日の記者会見で、自身の陣営が参考文例を示しインターネット配信動画へのコメント投稿をするよう、メールで陣営関係者に要請した件を巡り「参考例の中に一部行き過ぎた表現があった。申し訳ない」と陳謝した。「他候補を批判する意図はなかったと報告を受けている。再発防止に努める」とも語った。
小泉氏は、陣営の広報班長を務める牧島かれん元デジタル相の事務所が要請したと認めた。牧島氏は「事務所の判断で参考例を送ったが、私の確認不足で一部行き過ぎた表現が含まれた。申し訳ない」とのコメントを出した。
関係者によると、今月19日付のメールでは「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」など小泉氏を称賛する内容や、「ビジネスエセ保守に負けるな」といった他候補批判を想起させるような24文例を示し、コメントを書いてほしいと要望した。
会見で小泉氏は「起こってしまったことの責任は私にある。批判はしっかりと受ける」と述べた。総裁選から撤退する考えはないとした。