地球温暖化が懸念される中、10月になっても沖縄県が残暑に見舞われている。沖縄気象台によると、那覇市では16日、最高気温が33・5度に、17日も31・6度に達した。今年は最高気温30度以上の「真夏日」が那覇の観測地点で計139日となり、史上最多を更新した。
那覇市の「波の上ビーチ」では17日、刺すような日差しの下、外国人観光客が集まっていた。だが日本人客は昨年より減り、パラソル貸し出しなどの商売は不振という。救助監視員の男性(43)は「暑すぎて外のレジャーを控える傾向が出ている」と説明した。
那覇で観測を始めた1890年以来、これまで真夏日が最も多かったのは2016年の137日だった。
沖縄気象台は、週末までかなりの高温が続くと予測し、農作物の管理などに注意するよう呼びかけている。
沖縄県は8月上旬以降、太平洋高気圧に覆われ、高温と少雨の状態が続いている。9月の平均気温は平年に比べ1・6度高く、統計を開始した1946年以来、最高となった。これまでの最高記録は昨年のプラス1・2度だった。