【イスラマバード共同】パキスタンとアフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が17日、国境地帯の武力衝突を巡る停戦の延長に合意したと地元メディアなどが報じた。カタールで18日にも始まる見通しの両者の協議が終わるまでの間と伝えている。パキスタンが主張した48時間の停戦期限を17日夕(日本時間同日夜)に迎えていた。
一方、アフガンのメディアは17日、国境に接する東部パクティカ州でパキスタン軍の空爆があり、死傷者が出たと報じた。停戦延長や協議への影響が懸念される。
両国の緊張はタリバン暫定政権の軍部隊が11日に国境地帯でパキスタン側に攻撃したことで一気に高まった。パキスタンによるアフガン領内への爆撃や首都カブール上空への領空侵犯に対する報復で、パキスタン軍も応戦。互いに相手部隊を多数殺害したと主張した。
14~15日にも国境地帯で交戦し、暫定政権は南部カンダハル州で民間人12人が死亡したと発表。パキスタン軍はタリバンの15~20人を殺害したとした。