【ジュネーブ共同】国連貿易開発会議(UNCTAD)は25日、約2年に及ぶ戦闘でイスラエル軍の攻撃により壊滅的な被害のあったパレスチナ自治区ガザの復興に700億ドル(約11兆円)以上が必要だとする報告書を発表した。食料や水、医療など多くの分野が甚大な影響を被っており、支援が急務だと強調。今年10月に発効した停戦を維持する必要性も訴えた。
報告書によると、ガザの2024年の域内総生産(GDP)は前年比で83%縮小し、1人当たりGDPは161ドルと世界最低水準に落ち込んだ。インフラに壊滅的な被害があり、国際社会の支援を受けても再建には数十年かかるとの認識も示した。
