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ポルノグラフィティ25周年プロジェクト『島ごとぽるの展』開幕 故郷・因島でのOPセレモニーに2人がサプライズ登場

07/22 04:00

  • 音楽
ポルノグラフィティのデビュー25周年プロジェクト『島ごとぽるの展』が開幕 写真=篠原ゆき(SUI)・藤川隆久

 ポルノグラフィティのデビュー25周年プロジェクト『島ごとぽるの展』が20日から、2人の故郷である広島・因島でスタートした。同島全体を舞台にした、ひと夏限定の体験型エキシビジョン。オープニングセレモニーでは岡野昭仁、新藤晴一の2人がサプライズ登場し、祭りのはじまりを宣言した。

【写真】ポルノグラフィティもサプライズで登場!『島ごとぽるの展』テープカットの模様

 『ポルノ展』はポルノグラフィティの歴史や軌跡を体感できる人気企画で、過去に東京で2回開催。それが今回デビュー25周年ということで故郷・因島とタッグを組み、島全体をフィールドに行うことになった。

 イベントの開幕を告げるオープニングセレモニーでは、岡野、新藤もサプライズで登場。「25周年のこの節目で、お世話になってきた島の方に恩返しがしたかった」(岡野)、「みなさんの夏の思い出の1日にしてもらえたら」(新藤)と想いを語り、尾道・因島イメージキャラクターのはっさくん、尾道市長らと並んでテープカットに臨んだ。

 『島ごとぽるの展』の特徴は、最先端のテクノロジーを使いながらローカルなふれあいも同時に楽しめるところ。イベントのメインコンテンツは「因島謎解きサウンドウォーク」。これはスマートフォンの位置情報を利用した音声ドラマを聞きながら島を巡るというリアル謎解きゲームで、ストーリーもポルノの楽曲にインスパイアされている。また、謎の内容も秀逸で、ポルノファンならずとも、しまなみの美しい景色を堪能しながら楽しめるコンテンツとなっている。

 彼らの音楽に改めて触れられるコンテンツも数多く用意されている。ファンとしてたまらないのは、2人が高校時代に通っていたミュージックショップ「ミツイシヤ」の復活。店内は当時の様子が再現され、昭和にタイムスリップしたかのよう。運が良ければ、2人の成長を見守った元店主・村上恵子さんが対応する。

 この夏限定で島に映画館が誕生。そこでは2018年、尾道市びんご運動公園で行われた雨中のライブ『しまなみロマンスポルノ’18~Deep Breath~』初日公演が上映されている。ファンで埋め尽くされた客席には音楽に合わせて体を揺らす人の姿も。ファンクラブ主催「ぽるの思い出写真館」ではなつかしい写真や未公開写真の展示も含め、体験型アミューズメントが用意されている。

 ポルノの音楽を堪能する一方、彼らのルーツである因島を味わえるコンテンツも見逃せない。「因島×ぽるの 島ごとグルメフェス」には島内の飲食店25店舗が参加。全店彼らの楽曲をモチーフにしたメニューを用意しており、広島風お好み焼きから尾道ラーメン、スイーツまで多種多様。グランプリ店舗を決める投票も行われている。2019年に開催したコラボカフェ「喫茶ポルノ」は「移動喫茶ぽるの」へとアップデート。3台のキッチンカーが島内に配置されていて、オリジナルメニューを提供している。

 これらに加えて、ファンにとってなによりも嬉しいのは、島の人たちのポルノ愛があちこちで感じられるところだ。島全体にポルノの幟がはためき、今回のイベント開催を祝うラッピングバスが走行。新藤の地元である土生商店街では、地元高校生がポルノグラフィティをイメージして描いたシャッターアートが公開され、各店舗でおもてなしグッズも作成されている。そのほか、ビーチサンダルの飛距離を競う大会「しまなみビーサン跳ばし祭り」でポルノ仕様の特別ルールが適用されるなど、島全体がポルノづくし。いかに地元に愛されているかが人々との会話や風景から伝わってくる。

 イベントは9月8日まで。8月31日、9月1日の2日間、因島運動公園で野外ライブ『因島・横浜ロマンスポルノ’24~解放区~』を開催する。2人にとって、島外からの一般観客を入れた因島島内でのライブは今回が初めてとなる。「自分たちにとっても25年間で一番思い出になるライブにしたい」(岡野)、「島の空気と僕たちの音楽が充満するようなライブにできたら」(新藤)と抱負を語っている。
(文=清水浩司)

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