米カリフォルニア州アナハイムで現地時間9日、ディズニーのファンイベント「D23 2024」が2年ぶりに開幕（同11日まで）。初日の夜、ホンダセンターで向こう数年間にわたって劇場公開、動画配信サービス「Disney＋（ディズニープラス）」で配信される作品のプレゼンテーションが行われた。『アナと雪の女王3』や『トイ・ストーリー5』、『Mr.インクレディブル3（原題）』、実写版『リロ＆スティッチ』など、おなじみのキャラクターが登場する新作が発表され、約1万2000人の観客が熱狂した。
【画像】「D23 2024」でディズニーレジェンドとして表彰される14人
今回の「D23」は、例年どおりアナハイムコンベンションセンターでさまざまな展示や体験のブースやグッズ販売が行われる一方で、近隣にあるホンダセンターでもイベントが組まれている。
プレゼンテーションでは、ディズニー・アニメーションを統括するジェニファー・リーが、『アナと雪の女王3』が2027年に公開されることを明らかにし、4作目も製作中であることを認めた。ドウェイン・ジョンソン（『モアナと伝説の海2』）、レイチェル・ゼグラーとガル・ガドット（『白雪姫』）、ジェームズ・キャメロン監督（『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ（原題）』）、リン＝マニュエル・ミランダ（『ライオン・キング：ムファサ』）などが登壇し、それぞれ紹介した。新たな発表については、以下のとおり。
【ディズニー】アナと雪の女王3
ディズニー・アニメーションのジェニファー・リーは、『アナと雪の女王3』が2027年に公開されることを明らかにした。さらに、4作目も製作中であることを認めた。
【ディズニー】ズートピア2
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンが、毒ヘビの新キャラクター「ゲイリー」の声優を務めることが発表された。
【ピクサー】Mr.インクレディブル3（原題）
ピクサー・アニメーション・スタジオを統括するピーター・ドクターが、『Mr.インクレディブル3』の制作を発表。2004年公開の『Mr.インクレディブル』、18年公開の『インクレディブル・ファミリー』に続いて、ブラッド・バードが開発中であることを明かした。
【ピクサー】トイ・ストーリー5（原題）
アンドリュー・スタントン監督は『トイ・ストーリー5』 について、「おもちゃとテクノロジーの出会いです」と、おもちゃたちがiPadやiPhoneなどのテクノロジーと対決するストーリーになることを明らかにした。さらに、故障したバズ・ライトイヤーのフィギュアが50体並んビジュアルとともに、「深刻な問題」を引き起こすだろうと付け加えた。
【ピクサー】Hoppers（原題）
映画『バグズ・ライフ』（1998年）に登場したキャラクター、ホッパーの作品。
【ピクサー】『インサイド・ヘッド』のスピンオフ
『インサイド・ヘッド』のキャラクターたちが登壇するDisney+の新シリーズ『Dream Productions』が来年配信予定であることを明かした。
【ピクサー】『星つなぎのエリオ』
アメリカでの公開日が2025年6月13日と発表された。
【ディズニー】『モアナと伝説の海２』
モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョが、新曲を披露。マウイ役のドウェイン・ジョンソンが加わり、観客を沸かせた。アウリイは「モアナはお姉さんになっています。妹は彼女にとって何よりも大切な存在。彼女は水の向こうにもっと人がいるのではないかと思っていて、妹の相手をしていない時、あるいは人々のお世話をしていない時、その証拠を探そうとします」と物語について紹介。
ドウェインは、「マウイはまた歌いますよ。普通にはない音程でね（笑）。この続編では僕の髪型も素敵です（笑）。アウリイと同じくらい（笑）」と冗談を言い、さらに「（前作にも登場した全身が溶岩で覆われた巨人のような荒神）テ・カァが悪役だと思っていたら、この映画の悪役はそれどころじゃないです。すごい嵐のような存在です」と明かた。
【ディズニー実写】ライオンキング：ムファサ
リン＝マニュエル・ミランダが登壇し、本作の新曲が初披露された。その後、ムファサとスカーの関係を垣間見ることのできる予告編が公開された。
【ディズニー実写】TRON：ARES（原題）
1982年に公開された映画『トロン』、2010年公開の『トロン: レガシー』に続くSFアクション映画の新作が発表された。キャストのジャレッド・レト、エヴァン・ピーターズ、グレタ・リーが登場。さらに、『トロン: レガシー』で音楽を担当したダフト・パンクに続いて、本作の音楽もロックバンドのナイン・インチ・ネイルズ（NIN）は担当することが発表された。
【ディズニー実写】スノー・ホワイト（原題）
US版の予告映像が公開された。
【ディズニー実写】フリーキー・フライデー2（原題）
1976年公開の『フリーキー・フライデー』をリメイクした2003年公開の『フォーチュン・クッキー』に出演したジェイミー・リー・カーティスとリンジー・ローハンによる、体が入れ替わるコメディーの続編。
■20世紀スタジオ、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィック
【20世紀スタジオ】アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ（原題）
ジェームズ・キャメロン監督が登壇し、アバターの3作目の映画が『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ（原題）』というタイトルであることを明らかにした。全米の劇場公開日は2025年12月19日と発表された。
【20世紀スタジオ】Monster Jam（原題）
ドウェイン・ジョンソンがトラックのモンスターが登場する新作映画を映像付きで紹介した。
【20世紀スタジオ】『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シーズン2
2010年、13年に映画化されたリック・ライアダンのベストセラー小説をドラマシリーズとして映像化し、昨年12月よりディズニープラスで配信中の『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』。神と人間との間に生まれた子、デミゴッドであるパーシー・ジャクソンが、盗まれたゼウスの稲妻を取り戻し、オリンポスの神々の戦争を食い止めるためアメリカを横断する冒険の旅に出る。シーズン2では2作目の小説「魔の海」を原作に、パーシーと仲間の半神たちが海を旅する物語となる。
【マーベル】ドラマ『アガサ・オール・アロング』
アガサ役のキャスリン・ハーン（『スパイダーマン：スパイダーバース』）、オーブリー・プラザ（『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』）、ジョー・ロック（『HEARTSTOPPER ハートストッパー』）ら主要キャストが登壇し、新しい予告編が公開された。また、『アナと雪の女王』の名曲「レット・イット・ゴー」作詞・作曲で知られるクリステン・アンダーソン＝ロペス＆ロバート・ロペスが書き下ろした楽曲「The Ballad of the Witches Road」が披露された。本作は、ディズニープラスで9月19日より独占配信。
【マーベル】デアデビル: ボーン・アゲイン（原題）
マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、シリーズのシーズン1が2025年3月に公開され、シーズン2は撮影が間もなく開始されることを明らかにした。ステージ上には、チャーリー・コックス（デアデビル）、ヴィンセント・ドノフリオ（ウィルソン・フィスク）、デボラ・アン・ウォール（カレン・ペイジ）、エルデン・ヘンソン（フォギー・ネルソン）、ジョン・バーンサル（パニッシャー）が登壇。バーンサルは復帰について「本当に光栄です。こんなに素晴らしい人たちと一緒にここにいられるなんて、信じられません」と語った。
【マーベル】アイアンハート
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のライアン・クーグラー監督が登壇。同映画に初登場した、アイアンマン風のスーツを自分で作る天才マサチューセッツ工科大学の学生、リリ・ウィリアムズことアイアンハート（演：ドミニク・ソーン）の活躍を描く。ソーン、アンソニー・ラモス、リリック・ロス、オールデン・エアエンライク、リーガン・アリーヤも登壇し、新たな映像を披露した。
※【マーベル】『ファンタスティック・フォー：ファースト・ステップ（原題）』と『キャプテン・アメリカ：ブレイブ・ニュー・ワールド』はサンディエゴ・コミコンと同じ映像が上映された。
【スター・ウォーズ】マンダロリアン＆グローグー
2019年の『スカイウォーカーの夜明け』以来のスター・ウォーズ映画となる本作について、ジョン・ファヴローとデイブ・フィローニは「数週間前に撮影を始めたばかりです」と明かした。さらに、スノートルーパーやAT-ATウォーカーなどの映像が披露された。
【スター・ウォーズ】アンドー シーズン2
キャシアン・アンドー役のディエゴ・ルナが登壇し、新たな映像が披露された。『ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー』で帝国軍のオーソン・クレニックを演じたベン・メンデルソーンが同役で登場し、アラン・テュディックがドロイドK-2S0の声優として復帰することが明らかになった。
【スター・ウォーズ】スター・ウォーズ：スケルトンクルー
『マンダロリアン』シリーズと同じ時代を舞台に、平和な惑星から地図すらもない広大で危険な銀河に迷い込んだ“4人の子どもたち”が、故郷に帰るための壮大な冒険を描くスペース・アドベンチャー。メインキャストのこどもたちと、ジェダイ役のジュード・ロウが登壇し、新しい予告編が上映された。本作は、ディズニープラスで今年12月4日より初回2話日米同時配信。
【ナショジオ】デビッド・ブレインの新作
マジシャンのデビッド・ブレイン による、ナショナルジオグラフィックの新番組。会場に入る際に観客一人ひとりに配布されたトランプを使った衝撃的なトリックを披露した。
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