聖光学院ナインは9日、大阪市の球場で実戦練習や打撃練習など、約2時間のメニューに取り組んだ。
シート打撃に登板した古宇田烈(3年)は打者9人に投げて被安打3だったが「良いボールだった。野手陣の調子が上向きな証拠」と前向きだ。関西入り後に新球種の習得に取り組み、手応えをつかんだ。初戦前、最後となる10日の練習は「ブルペンでしっかり調整したい」と力強く語った。
野手陣はシートノックとフリー打撃で調整した。フリー打撃では変化球に設定した打撃マシンや左の打撃投手を相手にバットを振った。福島大会で12打点を挙げた菊地政善(2年)は好調をキープ。「ストライクゾーンに来た球だけ強振することを徹底したい」と意気込んだ。
鶴岡東【戦力分析】 日下(二本松三中卒)ら中軸強力
鶴岡東は2年ぶり8度目の出場。聖光学院と同様に昨秋から県内の公式戦無敗と盤石の強さで甲子園出場を決めた。投打に戦力が充実しており、総合力が高い。
中心となる選手はU―18(18歳以下)日本代表候補合宿に参加したエース左腕桜井椿稀(つばき)(3年)。140キロ超の直球に加え、カーブなど変化球の精度も高い。左腕杉浦朔(さく)(2年)は山形大会3試合で19回3分の1を投げ、1失点と安定感がある。
山形大会のチーム打率は3割2厘。3番日下心(しん)(3年、二本松三中卒)と4番桜井、5番小林優星(3年)が打率3割超と、中軸が強力だ。日下と桜井はチーム最多の6打点を挙げている。2番松下哉大(かなた)(2年)がチームトップの打率4割7分6厘をマークした。
山形大会は初戦で実力校の山形中央に2―1で競り勝つと勢いに乗った。東北文教大山形城北との決勝では先発全員安打で快勝を収めた。甲子園での最高成績はベスト16。