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吉沢亮“オーラ消した”と絶賛され照れ 呉美保監督は起用理由を説明「美しい人なんですけど、その中にある美しくない何かを」

09/05 20:04

  • 映画
“オーラ消した”と絶賛され照れた吉沢亮(C)ORICON NewS inc.

 俳優の吉沢亮、忍足亜希子、呉美保監督が5日、都内で行われた映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(9月13日より宮城県先行公開、20日より全国順次公開)の完成上映会に参加した。

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 オーラを消し、普通の青年役を好演したことを司会から絶賛されると吉沢は苦笑い。オファーを振り返ると吉沢は「呉さんの作品は今まで見させていただいて、すごく大好きな世界観で、いつかはご一緒できたらうれしいなと、ずっと思っていた監督だった。そんな呉さんの作品のオファーもそうだし、最初は台本になる前のプロットみたいものをいただいたんですけども、それを読んだ時に五十嵐大さんの人生を描いてる中で、すごく特殊なコーダという環境ではあるんですが、描かれているものは普遍的なテーマ。家族の関係性や親子の愛情みたいなものの変化の仕方も、ものすごく共感できる部分が多かったです。純粋に素晴らしいお話だなと思ったので、ぜひともやらせていただきたいとなりました」と明かした。

 一方の呉監督も吉沢へのオファーした経緯を明かす。子育て中で、9年ぶりの長編映画となった。育児の合間で「いつかまた映画を撮れたら」「いつか撮れたら誰とやりたいんだろ」と思っていたそう。そんな中で「吉沢さんステキだなと思った」そうで「美しい人です。美しい人なんですけど、その中にある美しくない何かを自分のこの目で見たくて。今回、この企画をいただいた時に、彼とこの企画はフィットするなと。相性がいいんじゃないかと思ってお願いさせていただきました」と振り返っていた。

 本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子どもという意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大氏による自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)が原作。脚本は、『ゴールド・ボーイ』(2024年)、『正欲』 (23年)等を手がける港岳彦氏。吉沢が、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。

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