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秋季高校野球福島県大会の組み合わせ決定

09/05 08:15

 来春の選抜高校野球大会出場につながる第76回秋季東北地区高校野球県大会の組み合わせ抽選会が4日、須賀川市で開かれ、出場68校55チームの対戦カードが決まった。夏の甲子園に出場した聖光学院は、只見―郡山東の勝者と初戦となる2回戦を戦う。1、2回戦の会場と日程は5日に発表する。

 大会は12日に開幕する。あいづ球場(会津若松市)をメインに、ヨークいわきスタジアム(いわき市)、白河グリーンスタジアム(白河市)、あづま球場(福島市)、牡丹台球場(須賀川市)、しらさわグリーンパーク球場(本宮市)の6会場で試合を行う。

 日程は12~16、21~23、28、29日。決勝は、29日にあいづ球場で行われる。正午開始予定。上位3校は10月12日からヨークいわきスタジアムとあづま球場で開かれる東北大会に出場する。

 シード校8校は支部大会優勝の福島商、日大東北、光南、会津工、東日大昌平、ふたば未来と支部大会免除の聖光学院、相双を除く支部大会準優勝校の中から抽選し、会津北嶺となった。

 【大会展望】光南、会津工の山激戦か

 秋季県大会は55チームが出場する。4連覇を狙う聖光学院に、どう挑むか。本県開催となる東北大会の切符を懸けて白熱した戦いが繰り広げられることが期待される。

 県北支部優勝の福島商といわき支部優勝の東日大昌平が入るブロックは両校に力がある。支部準優勝の帝京安積、勿来工がシード校の対抗馬となりそう。夏4強の相馬は相馬総合との連合チームで上位をうかがう。

 相双支部優勝のふたば未来と会津支部準優勝の会津北嶺のブロックは両校が春秋通じて初の東北大会出場を狙う。夏4強の磐城や郡山、須賀川創英館、会津学鳳など力のある公立校はシード校を撃破し、東北大会出場を手繰り寄せたい。

 県中支部を制した日大東北と4連覇が懸かる聖光学院のブロックは両校が軸になる見込み。夏の福島大会で健闘したいわき湯本、只見は新チームの実力に期待が高まる。県北支部準優勝の学法福島は5年ぶりの秋季東北大会出場を目指す。

 会津支部王者の会津工、県南支部王者の光南のブロックは実力校が名を連ね、激戦必至だ。光南は夏3回戦敗退の悔しさを晴らせるか。学法石川は2年連続のセンバツ出場に向け県大会で勢いに乗りたい。上位進出常連の田村などの戦いぶりにも注目だ。(熊田紗妃)

 聖光監督「緻密な野球を」

 支部大会免除の聖光学院は秋季県大会が新チームの初陣となる。ほとんどの選手が公式戦未経験のため、斎藤智也監督は「現時点で一番経験値が低いのはうち。普段の練習とは違うことが起こることも想定しながら、一試合一試合重ねたい」と意気込む。

 新チームが始動した8月13日から約3週間で20の練習試合をこなした。負けた試合は6―7や5―6など1点差が多かったといい、指揮官は「1点の重みという点では、より細かい、緻密な野球が求められる。打てるチームだと思ったら罰が当たると考えながら試合に臨む」と戦いを見据えた。

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