• X
  • facebook
  • line

「うどん香蔵」事業承継 いわき・殿上が子会社化

09/03 09:30

殿上に事業承継したうどん香蔵

 いわき信用組合(福島県いわき市)は2日までに、磐城国地域振興第2号投資事業有限責任組合(磐城国2号ファンド)、日本政策金融公庫と共同で同市の飲食業「殿上」に融資・出資を行い、市内の讃岐うどん専門店「うどん香蔵」の事業承継を支援した。

 殿上は2017年、同市久之浜に「和食処とのがみ」を開業して以来、市内に複数店舗を展開している。

 うどん香蔵は県内外から多くの客が訪れる人気店だが、店主の意向で県中小企業診断協会・ふくしま地域M&Aセンターなどのあっせんを受け、譲渡先を探していた。

 殿上はうどん香蔵が同業種であることや多店舗展開が可能であることなどの将来性を見込み、企業の合併・買収(M&A)での事業承継に踏み切った。

 殿上は7月1日付でうどん香蔵の全株式を取得し、100%子会社化した。

 同信組内に本部を置く同ファンドは企業のコロナ禍からの事業改善、再生、再構築を支援することを目的に22年1月、同信組とFVCTohoku(盛岡市)などが共同で設立、今回で5件目の出資となった。

 同信組の担当者は「地域に愛されている飲食店を協調支援でM&Aの事業承継が実現できたことは、大変喜ばしいこと」と語った。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line