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郡山のマック店員、東北初の特定技能2号 ムードメーカー、活躍期待

08/29 09:25

「幸せな将来へ日本で歩み続けたい」と話すウィ・レェイアンさん

 外国人労働者の受け入れ拡大に向けた在留資格の一つとして国が創設した特定技能制度のうち、より熟練した技能を要する特定技能2号の外食業分野で、福島県郡山市のマクドナルド郡山安積店で働くミャンマー出身ウィ・レェイアン・ピョ・トゥンさん(30)が合格を果たし、東北で初めて2号取得者としての在留資格などを得た。

 特定技能2号は深刻化する人手不足を補うため、2023年に外食業なども対象分野に追加された。外食業での国内試験は今年3月に初めて行われ、全国で292人が受験した。

 店舗管理を補助する者(副店長など)として2年間の実務経験要件を満たすウィ・レェイアンさんは、技能測定試験と日本語能力試験(N3以上)をクリアし、113人の合格者の一人として狭き門を突破した。

 「店のみんなが優しく仕事を教えてくれた。差別を感じたこともストレスもない」と振り返るウィ・レェイアンさん。「通算5年まで」が在留期間の特定技能1号と異なり、今後は2号取得者として実質的に永住が可能となり、条件付きで家族の帯同も認められる。

 同店を運営する小松崎の小松崎知輝常務・営業部長は「日本人でも難しいと感じるテキストの内容を、約1カ月の勉強で合格につなげた」とウィ・レェイアンさんの頑張りに驚きを隠さない。「明るい性格で丸4年、店舗のムードメーカーとして活躍してくれた。これからは日本人クルーを管理する立場として店の運営面もサポートしてほしい」と期待する。

 ウィ・レェイアンさんはこれを機に大阪にいる将来の伴侶を郡山に迎え入れるつもりで「日本で働き続け、店長となり、家族をつくって妻子と楽しく幸せに暮らしていきたい」と希望に目を輝かせた。(伊藤隆)

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