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愛称は「乙な駅たまかわ」 水辺施設28日開所、隈研吾氏が設計

09/04 09:30

28日にオープンする「乙な駅たまかわ」

 福島県玉川村が村内にある阿武隈川沿いの旧飲食店を改修して整備してきた複合型水辺施設が28日、オープンする。国立競技場(東京都)などを手がけた建築家隈研吾氏が設計した建物で、愛称は「乙な駅たまかわ」とした。クラフトビール製造工場や飲食店、観光案内所、サイクリストやカヌー利用者の休憩所を備え、村は観光・交流の新たな拠点として施設を活用する構想だ。

 施設は、阿武隈川の名勝「乙字ケ滝」の近くに位置する。1996年にそば店として開店したが東日本大震災の影響で閉店し、空き店舗となっていた。村は地域資源として生かす目的で建物を取得し、隈氏の協力を得て改修を進めてきた。隈氏は28日午前11時から現地で行われるオープニング式典でスピーチする予定。

 民間から資金を調達して民間事業者に施設の設計、建設、運営、維持管理を一括で委託するDBFO方式を採用。隈研吾建築都市設計事務所(東京都)三柏工業(須賀川市)あぶくまビール(玉川村)トーカンオリエンス(東京都)三菱HCキャピタル(同)の5社でつくる共同企業体が整備や運営を担う。村によると、総工費は約5億4千万円。

 施設周辺では、まちづくりと一体となった河川整備などを目的とした「かわまちづくり」支援制度により、国土交通省が河川管理用道路や親水護岸を整備するなど一帯で計画が進んでいる。

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