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460坪の土地に、あえて小さな平屋 リビング&ランドリーともに5帖の「家事楽」間取り公開【住人十色】

09/06 19:40

  • エンタメ総合
7日放送『住人十色』より=460坪の敷地にぽつんと建つ平屋(C)MBS

 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)のあす7日放送回は、広大な土地にあえてぽつんと建てられた小さな平屋に迫る。

【内部写真】木のぬくもり感じるリビングダイニングキッチン(17帖)→コンパクトなリビング(5帖)など

 舞台は、伊賀流忍者の里・三重県伊賀市。住人(アルジ)は3人の子どもがいる夫妻。長男は親元を離れて下宿中のため、現在は4人暮らし。夫は陶芸家で、祖父の代から続く伊賀焼の窯元「光月窯」の三代目。1年半前、工房から車で10分の場所に新居を構えた。

 460坪もある草原のような広々とした敷地に、屋根も壁もガルバリウム鋼板のスタイリッシュな平屋がぽつんと1軒たたずんでいる。

 夫は10代の頃に「好きなことがやりたい」と大阪に飛び出し、パーソナルトレーナーをしていたが、家業を継ぐと決め、30歳で大学に通い陶芸を学び直し、中学の同級生だった妻と結婚した。

 家を建てる土地を探していると、妻の実家の隣に空き地があることが判明し、ダメもとで交渉。「伊賀焼で頑張っている若者になら」と、なんと2000万円で売ってくれることになり、格安で広い土地を手に入れた。しかし、「どうしても平屋がいい」と切望した。

 それは、妻の実家が広すぎて大変だったことや、夫が陶芸家、妻は介護福祉士として忙しい日々を送っていたためで、あえてわずか25坪の平屋にして、家事や育児を効率よくできる工夫を詰め込んだのだった。

 メインスペースは木のぬくもりを感じる17帖のリビングダイニングキッチン。カーテンがない大開口からは、家の中にいても外と変わらない豊かな緑が広がる。その一角にあるのが、5帖のコンパクトなリビング。安価な合板で壁付けのソファーフレームを作り、無印良品のクッションを置いただけの簡易ソファーがある。

 一方、思い切って大きく作ったのが約8帖のダイニングキッチンで、背面の大きな扉は収納になる。収納の引き出しにある大量の器は夫が作り、実際に妻に使ってもらい、アドバイスを聞いてから商品化。この器のおかげで、手抜きでも凝った料理のように見栄えがよくなるのも、家事楽ポイントだという。

 ダイニングキッチンのほかに、もう1つ広くとった場所が、家で一番日当たりの良い南側に設けた5帖のランドリールーム。小さな平屋には贅沢なスペースだが、夫妻共働きなので、家事動線を優先した。隣には、洗濯物をハンガーのまま収納できるクローゼット、その奥には寝室が配され、別の扉を開けるとメインスペースのリビングに戻る。

 そんな家の中心には、丸い巨大な柱のようなものがある。その正体は、らせん階段。つながる屋根裏部屋は、夫が作品の構想を練るときにこもる研究所として利用している。実は、平屋ながらわざわざ屋根裏部屋を作ったのには、この土地ならではともいえる夫妻2人の趣味も関係しているそうで…。

 460坪もの広い敷地にあえて小さく建てた平屋。妻は「やっぱり家事楽ですし、コンパクトな設計なので、将来夫婦2人になっても苦労のない暮らしができるのが目に見えてわかる」と語る。一方、夫も「(ゆくゆく)離れみたいな形の工房を作れたら」と目標を明かし、今はまだ小さな子どもたちにも「自分の好きな人生を歩んでもらって。土地は広いので、横に家を建てるなりご自由にどうぞっていう感じです」と伝える。

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