作家・北方謙三氏の新連載『森羅記』(しんらき)が、17日発売の『小説すばる』10月号(集英社)にてスタートする。題字はEXILE TAKAHIROが手掛けた。
【画像】EXILE TAKAHIROが手掛けた『森羅記』題字(書/EXILE TAKAHIRO)
北方氏は『三国志』、「大水滸伝」シリーズ、そして『チンギス紀』と、中国を舞台に数々の大河小説を送り出してきた。大陸を駆け抜けた物語は海を渡り、いよいよ日本へ。『森羅記』はチンギス・カンの孫であるクビライと、鎌倉幕府執権・北条時宗を柱に、13世紀「元寇」の時代を歩んだ人間の生き様を描く、新たな歴史巨編となる。
同号では小池真理子氏、黒川博行氏、篠田節子氏、大島真寿美氏、窪美澄氏、砂原浩太朗氏、渡辺優氏、藍銅ツバメ氏ほか、ベテランから新進作家まで豊富な執筆陣による小説を多数掲載。数多くの直木賞作家を輩出してきた「小説すばる新人賞」の第2次・第3次選考通過作品も発表する。
●『森羅記』あらすじ
第2代皇帝ウゲディの死後、モンゴル帝国では皇帝の不在が続いていた。第3代皇帝をめぐる混乱の最中、大帝国の礎を築いた英雄チンギス・カンの孫クビライは、祖父の足跡を辿る旅の途上で大叔父テムゲの弔問に向かう。そこで生まれて初めて目にしたものは、テムゲ家が所有する船隊、そして大草原よりも遥かに広大な「海」だった。
一方、わけあって故郷・五島列島を離れ、テムゲ家船隊の船頭をつとめる松浦党の青年タケルは、クビライを乗せて船上を案内することに。折々に大陸の情勢を松浦党に知らせていたタケルだったが、ある日宇久島に呼び戻され、一つの指令を受ける。それは、執権の代替わりにともない平戸を訪れた鎌倉からの使者に、モンゴル帝国について話をしてやってほしいというものだった……。 さまざまな人間の信念と疑念が複雑に絡み合う、壮大な物語の幕がいま上がる――。
北方謙三氏の新連載『森羅記』題字をEXILE TAKAHIROが手掛ける
09/15 23:55
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