2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成

10/18 17:24

  • General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成
2025年大阪・関西万博:イタリアパビリオンの構造建築物が開幕6カ月前に完成
 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410188389-O1-GcoX2Z5i

*パビリオンの構造建築を最初に完成させた国の1つ‐バッターニ、クチネッラの両氏が訪問

【ローマ2024年10月18日ANSA=共同通信JBN】建築家のマリオ・クチネッラ(Mario Cucinella)氏とイタリア・コミッショナージェネラルのマリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏は18日、2025年大阪・関西万博におけるイタリアパビリオンの工事の進捗状況を確認するため、同パビリオンを訪れました。160カ国が「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに集まる同万国博覧会の正式開幕日の2025年4月13日を6カ月後に控える中、MCA – Mario Cucinella Architectsがプロジェクト管理会社のBeyond Limits、建設会社の株式会社乃村工藝社、西尾レントオール株式会社とともに設計した完全木造のパビリオンが予定通り完成しました。これによりイタリアは、パビリオンの基本構造工程を完了した最初の国の1つになりました。

MCA – Mario Cucinella Architectsの創設者兼デザインディレクターであるクチネッラ氏は「本日、私たちはイタリアパビリオンの建設プロセスにおいて重要な一歩を踏み出しました。開幕の6カ月前に、2025年大阪・関西万博で最大の木造建築となる本パビリオンの耐荷重構造の完成を発表できることを光栄に思います。私たちのパビリオンは認定を受けた地元のサプライチェーンから供給された木材のみで建設されたものであり、この業績は当パビリオンを持続可能性と革新性の象徴とする一助となるものです。この重要な節目を祝うために、私たちはバッターニ・コミッショナージェネラルとともに建設現場を訪れました。これによってイタリアは、この工事段階を完了した最初の国の1つになっています」と宣言しました。

2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルのバッターニ大使は次のように強調しました。「今回の機会は、イタリアの最新イメージ、テクノロジー、イノベーションを一般の方々に提供する基盤になるでしょう。こうした理由で、一般の方々に私たちのパビリオンに来ていただくことが重要です。参加国の中でも、私たちの建物は最も印象的な木造建築であり、万博会場のさまざまな場所から、遠くからでも見て分かります。来場者は万博全体で最大の空中庭園を歩くことができ、あらゆる場所から息をのむような景色をご覧いただけます」「イタリアパビリオンは万博会場の戦略的な場所に位置し、建築家・藤本壮介氏設計の万博のシンボルで総木造建築の「大屋根(リング)」から数メートルのところにあります。エレガントでスタイリッシュなイタリアパビリオンは、その特権的な位置から構造的にも象徴的にもリングと対話します。空中庭園の高さはリングのそれを考慮して特別計算されています。それにより、リングにいる方々は、まるで高所のアリーナスタンドから見るように同庭園を眺めることができます。それはイタリアの創造性とメード・イン・イタリアの卓越性を高めることを目的とした、大いに注目を集めるイベントが、私たちが開催する自然なステージになります」

イタリアパビリオンは、ルネサンス発祥の理想都市(Ideal City)からインスピレーションを得たイタリアのノウハウの巨大な格納庫であり、「Art regenerates life(芸術は生命を再生する)」というテーマを解釈し、芸術的、科学的、起業的、社会的な実験を行います。同パビリオンは、イタリアがイノベーターであり続ける場所と経験に根差した3つの場面で、クリエーティブなジャーニーを来場者に披露する準備を進めています。同パビリオン構造建築物の中心は、展示と体験のハブである劇場と広場を収容するように設計された巨大なディスプレーケースです。その代わりに、屋上には植物や芸術作品で飾られたイタリア式庭園があります。

1992年、マリオ・クチネッラ氏によってパリで1992年に設立されたMCA - Mario Cucinella Architectsはボローニャとミラノに拠点を置き、100人以上の専門家を擁しています。MCAは環境とエネルギー戦略を統合した建築設計を専門としており、社内に研究開発部門を持ち、持続可能性の問題に関する研究を行っています。同スタジオは欧州、中国、アフリカ、中東、南米でプロジェクトを完成させています。その中には、ミラノのルイジ・ロバティ財団美術館、ミラノのサンラファエル病院新外科救急センター、モルマンノのサンタマリア・ゴレッティ教会、ローマのローマ・トレ大学新学長室、アクラ(ガーナ)のワン・エアポート・スクエア、リメイラ(ブラジル)のNICE新本部、北京(中国)のSino-Italian Ecological and Energy Efficient Building(中国・イタリア・エコロジー・省エネビル)などがあります。同スタジオは現在、約50件のプロジェクトを実施しており、その中にはミラノにおけるMIND(Milano Innovation District masterplan、ミラノ・イノベーション地区マスタープラン)、SeiMilano複合施設プロジェクト、Unipol Group本社、アオスタのバッレ・ダオスタ大学キャンパス、マラネッロのフェラーリeビルディング、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオン、ウィーンの2つの複合施設タワー「Viertel Zwei」、ティラナのMET Tiranaビルディングなどがあります。MCAは若手専門家と新卒者向けの学校であるSOS - School of Sustainability Foundationと提携しています。同校はオープンで総合的、研究主導のアプローチを通して環境問題に取り組むのに必要なツールを学生に提供することを目的としています。同校は、2015年にマリオ・クチネッラ氏によって設立され、ミラノに拠点を置いています。

2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに2025年4月13日から10月13日まで大阪で開催されます。2025年大阪・関西万博でのイタリアの目標はイタリアのイメージを広げ、完成させ、芸術と文化の世界にハイテク、科学、研究の分野におけるイタリアの卓越性を認識してもらうことです。2025年大阪・関西万博でのイタリアは、企業や地域の国際化を促進する成長外交のツールとなります。さる8月、東京でのアメリゴ・ヴェスプッチ(Amerigo Vespucci)号世界航海の日本寄港に際して開かれた記者会見「Sailing Towards Expo 2025 Osaka(2025年大阪・関西万博への航海」で、バッターニ氏は、現在MANN(ナポリ国立考古学博物館)に所蔵されている力強い大理石彫刻作品「ファルネーゼのアトラス」が、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンの中心に展示されることを発表しました。イタリアパビリオンには専用の劇場スペースが設けられ、ライブイベントで満載のプログラムが毎日開催されます。イタリアは万博運営委員会のメンバーです。同委員会は、BIE(博覧会国際事務局)とともに万博の組織段階を把握する国々の小グループで構成されています。

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line