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橋本勝也選手、三春に凱旋 パリ・パラ車いすラグビー「金」

10/08 09:00

町内をパレードしながら記念撮影に応じる橋本選手。沿道からの祝福に笑顔を見せた=7日午前、三春町

 パリ・パラリンピックの車いすラグビーで金メダルに輝いた橋本勝也選手(日興アセットマネジメント、福島県三春町出身)の凱旋(がいせん)パレードが7日、三春町で開かれた。約1800人が沿道を埋め尽くし、橋本選手に声援を送りながら町民初の金メダル獲得を祝福した。

 町、町教委、後援会が企画。町役場前の県道を交通規制し、約400メートルをパレードした。橋本選手は地元の小中学、高校生に先導されながら後援会のメンバーらと一緒に行進、沿道からの祝福の声に笑顔で応えた。

 橋本選手「支えを実感」

 「金メダルを見せられて良かった。皆さんに支えられていると実感した」。パリ・パラリンピックで金メダルを獲得し、7日に故郷の三春町を凱旋(がいせん)パレードした車いすラグビーの橋本勝也選手(日興アセットマネジメント)は祝福に感謝し、4年後のロサンゼルス・パラリンピックでの連覇を誓った。

 町によると、町内での大規模な祝賀パレードは田村高が全国高校駅伝女子で初優勝した1998年以来、26年ぶり。今回は金メダル獲得を祝う看板を先頭に交通規制された県道を行進した。橋本選手は沿道に詰めかけた町民ら約1800人に手を振りながら車いすを進め、途中で記念撮影して喜びを分かち合った。沿道から声援を送った三春小の黒羽快斗さん(6年)は「みんなが自分の子どもみたいに喜んでいた。橋本選手はオーラがあって金メダルの実物を見られて良かった」と声を弾ませた。

 パレード後、終着点の三春交流館「まほら」で凱旋報告会が開かれた。後援会長の坂本浩之町長をはじめ、後援会設立発起人の安斉和夫岩江まちづくり協会長、後援会顧問の影山初吉町議会議長がお祝いの言葉を述べた。橋本選手は「町民の皆さんに温かい声をかけていただき、楽しんで大会に臨むことができた」と振り返り「また違うデザインの金メダルを持ってきたい」と4年後のパラリンピックでの活躍と金メダル獲得を誓い、会場を沸かせた。

 壇上で花束を贈呈した田村高の三瓶朋華さん(2年)は「高校の先輩であり、誇らしい。自分も家族や地域の方々におめでとうと言ってもらえる選手になりたい」と目を輝かせた。

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