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福島県関係の前職議員、気を引き締め 衆院選へ動き加速

10/10 11:05

 衆院が解散された9日、自民、立憲民主各党の公認を得た本県関係の前職は選挙戦に向けた動きを加速させた。

 「政治とカネ」の問題で県民も政治への不信を募らせる中、福島1区から立候補を予定する自民党県連会長の亀岡偉民氏は「厳しい戦いになる」と気を引き締めた。派閥裏金事件に絡み、政治資金収支報告書に不記載があった議員が相次いで非公認となった。亀岡氏は「不記載も裏金もない」と改めて主張し「(有権者の)信頼を勝ち得て、復興の結果を出す」と語った。

 立憲民主党の前職は政治改革や東京一極集中是正などが争点になるとみる。県連代表で福島3区の小熊慎司氏は「一極集中は加速しており、是正しなければならない」と意気込む。ただ、政策推進に向けては「政治の信頼がなければ政策推進の前提となる国民の理解と協力が得られない。改革が必要だ」と訴えた。

 福島2区の玄葉光一郎氏は「選挙を通じて政治にはびこる裏金文化を一掃したい」と力を込める。選挙では一極集中是正に向けた具体策も訴える考え。政権交代に向け「衆院選で自民の過半数割れは実現できるという感触はある」と強調した。

 福島1区の金子恵美氏は「政治を国民に取り戻すための選挙戦になる」と位置付ける。石破茂首相は解散前に予算委員会を開催し国民に判断材料を示すと言及していたが、実現しなかった。金子氏は「国民無視の政権だ。真の政治改革や農林水産業の再生などに全力を尽くす」と述べた。

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