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IOC、性別巡る疑念を否定 棄権選手に賞金で対立激化

08/03 22:23

 1日、ボクシング女子66キロ級2回戦の試合途中に棄権したアンジェラ・カリニ。右はイマネ・ヘリフ=パリ郊外(AP=共同)

 【パリ共同】IOCのバッハ会長は3日の記者会見で、パリ五輪に出場したボクシング女子のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)と林郁テイ(台湾)の性別を巡る論議を受け「(IOCとして)2人が女子であることに疑いの余地が生まれたことは、過去にも決してなかった」と疑念を打ち消した。

 一方、IBAは2日、ヘリフ戦を46秒で棄権したアンジェラ・カリニ(イタリア)に優勝者の賞金と同額の5万ドル(約735万円)を贈ると発表。クレムレフ会長は「女子ボクシングを葬るような行為は理解できない。安全のため、資格ある選手のみがリングで闘うべきだ」と主張し、対立を深めている。

 この問題ではIOCから統括団体としての承認を取り消されたIBAが管轄する昨年の世界選手権で、この2人を性別適格検査で不合格とした経緯がある。しかし、バッハ会長は「2人は女性として生まれ育ち、パスポートも女性と記されている。何年も女性として大会に参加してきた。(批判するならば)科学的な根拠に基づいて提示すべきだ」と反論した。

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