【バトラー共同】11月の米大統領選まで1カ月となった5日、共和党候補トランプ前大統領(78)は7月に暗殺未遂に遭った激戦州の東部ペンシルベニア州バトラーで集会を開き「米国を悪から救う決意を揺るがすことはできなかった」と述べた。銃撃で負傷しても屈しない力強い指導者像を演出し、支持固めを図った。実業家イーロン・マスク氏(53)も参加。
トランプ氏が現地を再訪したのは事件後初めて。民主党候補ハリス副大統領(59)はトランプ氏を「民主主義の脅威」などと非難。トランプ氏はこれらの言動が事件を引き起こしたと主張しており、被害者の立場を選挙戦に利用する構えだ。
共和党副大統領候補バンス上院議員は演説でハリス陣営が「危険な言葉を使い続けている」と批判。銃弾を受け死亡した元消防士の遺族も参加した。
政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスによると、ペンシルベニア州の各種世論調査の支持率平均は4日時点で、トランプ氏とハリス氏が共に48・2%で並んでいる。激戦州で最も人口が多く、両陣営とも重点的に運動を展開している。