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米大使、被団協の献身感銘 理念共感、抑止力は維持

10/11 22:35

 長崎市の平和祈念像=11日午後3時25分

 【ワシントン、ニューヨーク共同】世界で唯一、核兵器を戦争で使った米国のエマニュエル駐日大使は11日、X(旧ツイッター)で、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授与決定を祝福した。「核兵器のない世界を築こうとする立派な献身に計り知れない感銘を受けてきた」とし「核兵器は二度と使われてはならない」と訴えた。

 米政府は核廃絶の理念に共感を示す一方、抜本的な核軍縮は現実的ではないとの立場だ。米政府関係者は、中国やロシア、北朝鮮、イランが核戦力を強めれば「米国も抑止力を維持するしかない」と訴える。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、被爆者たちは核兵器の恐怖を伝える「生き証人だ」と評価した。

 NBCテレビはウクライナや中東など「世界各地で激しい戦闘が相次ぐ中、日本の団体への授賞決定に驚きの声も上がった」と報じた。ウォールストリート・ジャーナル紙はウクライナ侵攻を巡り「ロシアのプーチン大統領が繰り返し核使用の可能性に言及している」と背景を指摘し、意義を強調した。

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