福島第1原発は、30年とも40年ともいわれる廃炉への長い道のりを歩み始めたばかりだ。水素爆発などでがれきに覆われた1〜4号機は、外見こそ処理が進みつつあるように見える。しかし、1〜3号機の原子炉格納容器の内部では、炉心溶融(メルトダウン)で溶け落ちた核燃料と金属類のくずが熱を発しており、真水による冷却が続く。溶け落ちた核燃料の実態を高放射線量の中で把握し、取り出すまでの長期の工程は、...
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